Fender Vibro-Kingを購入し、使用しだしてから12年、、ライブで使用する際に
- パワー感が無い
- ノイズが多い
- ベリーハイ(MarshallでいうところのPresence)が無い
何の根拠もございませんが、真空管全交換ではなく、パワー管を交換しました。結果、、
ローノイズできらびやかなVibroKingサウンドが復活しました!
今回は既存の真空管を6L6GC STR(TUNG-SOL)へ交換した経緯を記しましたので、皆様の実務に生かしてくださいませ。
Vibro-Kingの真空管構成
Vibro-Kingは
・パワー管:5881(6L6GC) ×2
・リバーブ管:6V6GT×1
・プリ管:12AX7×5

様々な文献やWEBにて知見を深めると、パワー管(実際のスピーカーをドライブする)の方が劣化が激しいと知り、
音質劣化の原因はパワー管ではないか?
と仮定し、作業を進めました。
今回交換した真空管
TUNG-SOL 6V6GT
TUNG-SOL 6L6GC STR

良質な真空管であるのはわかるのですが、実際の音はわかりません。
ここは「エイヤー」で購入しました。
交換作業の流れ
① 古い真空管3本を外す
② 目視で状態を確認
特に目立った不良感はなし。ただし片方の6L6は振ると「カサカサ」と何かの破片?がガラスに擦れるような音(側面の銀色の部分は新品時からあるもの)




③真空管ソケット清掃
抜いた後の穴に接点復活材を塗布した「べビー綿棒」で清掃








④ 新真空管を装着







バイアス調整
Vibro-King取扱説明書によると、、
【バイアス調整手順】
バイアスは、V7またはV8のピン5で測定し、-46VDCに設定する必要がある。
ただし、バイアスは必ずしも測定しなくても正確に設定することが可能である。
シャーシを取り外さずにバイアスを設定する方法は以下の通り:
- ボリュームノブを1.5〜2の間に設定する。
(バイアス調整用コントロールはシャーシ裏側、電源ケーブルの近くにある) - アンプから最大のヒスノイズ(サーというノイズ)が出るようにバイアスを調整する。
- フルコードをストロークして、そのまま音を伸ばす。
- 次に、バイアスコントロールを戻し、
ギターの音から「暖かさ」と「サスティン」が失われ始めるポイントまで調整する。 - そこから、わずかにバイアスを上げる。
これにより、クロスオーバー歪みを最小限に抑え、
最良のサウンドが得られる。
とのこと、電源を入れたまま、テスターを用いて数値を確認しながらバイアス調整は危険と判断し、「音」のみで判断することにしました。
また、Fenderからすれば、交換される可能性のある真空管は世界中で生産されており、時期・グレードも様々です。
交換後の数値を固定するより、耳で判断する方法が、確実だと考える方が合理的かもしれません。
その考えで、前出マニュアルの説明通り、慎重に作業を進めます。
恐る恐るバイアス調整つまみをマイナスドライバーで触る私、、(電源入っています。)
※後に気づきましたが、マニュアルの記述の通り、シャシーを外さずにバイアス調整つまみを回せる穴があることに気づきました(サービスマンだけがわかるようにひっそりと存在)




交換後、
SG+FUZZFACE、にリアピックアップ(Gibson BurstBucker Type2)を選択
輪郭はシャキッとしつつも、伸びのあるリードサウンドが素晴らしい。
※2026年3月20日(金・祝)まえけんビーバー坂野雄亮 × 梅本浩亘ワンマンライブにて
真空管アンプはメンテナンスで長くいい音に維持できます。
音の劣化は少しずつなので、「まだまだ大丈夫」と思いがちです。
使用頻度にもよりますが、5年以上大きな音で演奏しておられるようでしたら、メンテナンスもご検討くださいませ。
ご注意ください
真空管アンプは
高電圧(数百V)
触り方間違えると危険です。
不安な方は無理せず
👉 https://maekenbeaver.net/adjust/
調整・交換依頼してください。
まとめ
・真空管アンプはパワー管でも大きく音が変わる
・プリ管は大きな電力がかかっているわけではないので、パワー管ほどの交換頻度は必要無いが、ヴィンテージ管が手に入れば交換して試してみたい
・バイアス調整は慎重に行えば、だれでもできる
そして変えた後に、「もっと早く交換しておけばよかった」と今まで放置していたことを後悔します(笑)
アンプで悩んでる方、
気軽に相談ください。


