DOD ENVELOPE FILTER FX25

DOD社 FX25 ENVELOPE FILTER レビュー

エンベロープフィルターとは何か

「エンベロープフィルター」は、自分の演奏の強弱によってワウの開き具合が自動で変化するペダルで、「オートワウ」と呼ばれることもあります。ここでいう「エンベロープ」は、

・A(アタック)

・D(ディケイ)

・S(サステイン)

・R(リリース)

といった音の変化を表す包絡線のことです。skytracks.io

シンセサイザーでも使われるこの概念は、音の立ち上がりから減衰、持続、終わりまでを調整するもので、エンベロープフィルターはこの包絡線を使ってフィルターを開閉するダイナミックEQです。mynewmicrophone.com

フィルターの開閉とダイナミクス

エンベロープフィルターは入力信号の大きさを検知し、その包絡線に応じてフィルターのカットオフ周波数を動かします。mynewmicrophone.com

音を強く弾くとフィルターが大きく開き、弱く弾くと閉じ気味になり、演奏のニュアンスがそのまま効果に表れます。ovnilab.com

通常の歪みやフェイザーのように「踏めばかかる」エフェクトではなく、演奏者のタッチや楽器の出力に合わせて調整する必要があるため、感度(sensitivity)の設定が重要です。ovnilab.com

DOD FX25には感度とフィルターの深さを決める2つのノブがあり、これに加えて「演奏者のピッキングの強さ」が3つ目のコントローラーになります。

音を強調したい時は強く複数弦を弾き、引っ込ませたい時は弱く単音で弾くなど、弾き方によって効果をコントロールします。

演奏例とセッティング

以下はFX25の音色を確認するための演奏例です。ギターはSG、アンプはVibro‑Kingで、バッキングはファンクスタイルです。

クリーン/フィルター閉じ気味

フィルターを閉じ気味に設定したクリーンサウンドの例です。ピッキングの強弱によってフィルターが開閉する様子がわかります。

G2D CUSTOM OVERDRIVEを追加

同じフレーズにオーバードライブを加えると、歪みの後段にフィルターを置くことでタッチへの追従性が保たれます。歪みエフェクターはフィルターの後ろに接続するのがポイントです。

Stevie Salas風フレーズ

Stevie Salas(スティーヴィー・サラス)風のリズムフレーズにオーバードライブを足した例です。強いアタック時のザクザク感と音のうねりが特徴です。

フィルター開き気味

上記と同じ演奏でフィルターの開き具合を少し広げた設定です。ピークポイントが高くなり、ワウ効果がはっきりします。

Bootsy Collins風

Bootsy Collinsのように強烈なファンクベースを模した例。極端に開いたフィルターと大きな共振によって、独特の「ブチブチ」したサウンドが得られますovnilab.com

関連ビデオと参考情報

Red Hot Chili Peppersのベーシスト、Flea(フリー)が教則ビデオでFX25の素晴らしさを紹介しています。ドラマーのChad Smithとのグルーヴも楽しい映像です。

伝説的ベーシスト ブーツィー・コリンズ率いる Bootsy’s New Rubber Band に、豪華ゲストとして デヴィッド・サンボーン(アルトサックス)ハイラム・ブロック(ギター)オマー・ハキム(ドラム) が参加した貴重な共演シーンです。ファンクとフュージョンの名手たちによる、エネルギッシュでグルーヴィーな演奏を堪能できます。
Gary “Mudbone” Cooperのヴォーカルも見逃せない!!

Stevie SalasのSWR2 Wah Rocker – ギタリストのStevie Salas自身がGuyatone社のシグネチャーモデルSWR2を使ってフレーズを披露する教則ビデオ。オートワウの応用例として参考になります。動画へのリンク

筐体の後ろ側 – DOD FX25の筐体はフタが外れても独特の可愛らしさがあります。

DOD エフェクター

まとめ

DOD FX25は、演奏者の表現力をそのまま音に反映させるダイナミックなフィルターです。

エンベロープ(音量の変化)に基づいてフィルターを開閉する仕組みは、シンセサイザーで使われるA・D・S・R包絡線の応用でありskytracks.iomynewmicrophone.com、弾き方がそのまま音色に現れるのが特徴ですovnilab.com

さまざまな設定やタッチを試して、クリーンから強烈なファンクまで幅広いサウンドを楽しんでください。

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Fulltone Clyde Wah

Fulltone(フルトーン)社製エフェクター、Clyde Wah(クライドワウ)

この度はエレキギター用ペダル型エフェクター、Fulltone(フルトーン)社Clyde Wah(クライドワウ)について

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ワウペダルとは何だろう?

そもそもWah(ワウ)とは、、一種のパラメトリック・イコライザー(特定の帯域を強調、減衰させることが出来るエフェクター)です。

パラメトリック・イコライザーにおいてのフリークエンシーをペダルがついていることで移動でき、強調させる帯域を低域から高域まで動かすことが可能です。

通常のフットペダル型エフェクターとは違い、電動ミシンの操作ペダルの様な形状をしています。そのペダルを前や後ろに踏み込むことで演奏者自身が効果をコントロールできます。

OFFの状態から前へ強く踏み込むとスイッチがONになります。前側へ踏むと高域が協調され、後ろ側へ戻すと低域が強調されます。

どんなフレーズでもいいので、弾きながらペダルを前後に動かすと「クワクワ」という「誰でも一度は聞いたことがある」サウンドになります。ペダルにバネはついていませんので、足を外すとペダルはその位置で留まり、効果が持続します。再度前へ強く踏み込むとスイッチがOFFになりバイパス状態になります。

Fulltone / Clyde Wahは何が特別なのか?

今回取り上げたFulltone社製Clyde Wah(クライドワウ)は、ワウの60年近い歴史の中でも、名機の誉れ高い通称「クライド・マッコイ・ワウ」のヴィンテージサウンドを目指したワウペダルです。

まずはその実際の音からお聞きください。

アンプはFender / Vibro-KingのVol8程、その他のエフェクト無し

クライド・マッコイ・ワウ

トランペット奏者の「クライド・マッコイ」は、1920年代後半にトランペットのミュートを使ったワウ・ワウサウンドを作り出しました。

1967年にはイギリスの楽器メーカー「Vox」が彼の名前を冠した「クライド・マッコイ・ワウ・ペダルV847」を発売します。初期のバージョンでは、ボトム・パネルに彼の署名付きの肖像画(Picture)があり、「ピクチャー・ワウ」との愛称があるほど特に珍重されています。

クライドの名前はプロモーションのために使用され、クライドはペダルの使用や開発とは何の関係もなかったようですが、「クライド・マッコイ」といえば、良質なワウワウペダルの代名詞のようになっています。

著名な使用者

当時のV847の有名な使用者としては、ジミ・ヘンドリクス、エリック・クラプトンが有名です。

ジミのV847を使用する動画は「Jimi Plays Berkeley」においてのリハーサル風景で見ることができます。

エリック・クラプトンにおいては「ホワイト・ルーム」

超ベタな選曲ですが、フェイザーの様にリズミックに中低域辺りで踏んでオルガンの様な音を演出したかと思えば、曲の盛り上がりと共に叫ばせることも忘れません。

発売間もないV847を22歳のクラプトンがフレーズごとに踏み方を変え、完全に弾きこなしているのには改めて驚きます。

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まえけんビーバーのワウ遍歴

私はギターを始めたころからジミヘンやクラプトンが好きでしたので、ワウ・ペダルは欲しいエフェクターでした。

最初に買ったのは

・JimDunlop社のジミヘンワウ

・Voxのワウペダル(復刻)

どちらも随分役に立ってくれたワウでした。

時代背景(1990年代)

私が20代の頃のポップミュージックはレニー・クラビッツやレッドホットチリペッパーズ、らの登場で60年代、70年代へ回帰するソウル、ファンク、それらに影響を受けたロックが流行していました。80年代の反動かのようにヴィンテージサウンドに傾倒した音は古い名アンプ、ギター、エフェクターで鳴らされていました。

そんな中、楽器メーカー各社からオリジナリティあふれるワウ・ペダルが発売され「ワウ群雄割拠」ともいうべき時代を迎えます。

・ON/OFFが楽ちんでハイパーな効きのMORLEY BAD HORSIE

・ROGER MAYER VisionWah

・Boss PW-10(モデリング技術で名機を再現)

私の中では「ワウ・ペダルはVOXで充分」と考えて、あえてワウを探していなかったある日、勤務する楽器店に営業の方があるワウ・ペダルを持ってこられたので、早速試奏させてもらいました。

そのワウ・ペダルと比較すると、今まで気に入って使っていたVOXワウが薄い膜で覆われているような音であるのに比べ、そのワウ・ペダルはワウの掛かった音が手に触れるぐらい近く感じられる音でした。ワウ音の輪郭が、良く研がれたナイフの刃先のような美しさです。

独創的な音ではないのですが、伝統的なワウの王道サウンドから徹底的に雑味を削ぎ落した洗練された音でした。

そのワウ・ペダルこそがこのFulltone(フルトーン)社Clyde Wah(クライドワウ)でした。

鉄の板を曲げて作られた角ばったボディーにまっ白のペイント、軍用の機器にスプレーでステンシルされたような「CLYDE」ロゴ。

他社の定番ワウ・ペダルのボディーが鋳物(金属をとかして鋳型に流し込んで作られた器)で黒色なので比較すると、とにかく独特の存在感です。

「今までの定番品とは全く違う」ということをより明確に打ち出したかった「マイク・フラー」さんの気概が感じられます。

当時の価格

価格も「定番品と全く違う」¥69,800税別であったと思います。

回路のシンプルさと反比例するのその価格設定に、音を出す前は「なんじゃそりゃ」という気持ちでしたが、音を出してしまった後はなんとなく納得してしまいました。

また裏ブタを外した中の基盤に自分好みに調整するツマミがあるらしく、それを含めてワクワクさせるワウペダルでした。

裏ブタを開けたところ、、、


マイク・フラーさんのサインとシリアルNO.2554と共に例のツマミがあります。効果はパラメトリック・イコライザーにおけるQと思われ、強調する量を変えられます。

矢印↓はマイクフラーさんがチェックしながら一番推奨位置につけてくれているそうなので、まじめにその位置を守っていましたが、今はもう少し突っ込んだ位置に変えています。

ワウの中の写真

このツマミの位置ではクリーンサウンドの時には効きすぎてしまうのですが、クランチサウンドが主の最近はこの位置くらいがちょうど良いようです。

因みにこのつまみを写真の位置以上にすると、ペダルを後ろへ戻した際、スピーカーを飛ばしてしまいそうです。

結局そう時間もたたない内に、その営業の方も私もクライドワウの音に魅せられ、クライドワウオーナーになってしまいました。

ジミヘンワウ、VOXワウ、と続いたワウ遍歴でしたが、これにてワウ探しの旅は終わりました。

高価でも売れた本製品

それからというもの、ワウ・ペダルを買いたいという楽器店のお客さんにはどんな予算の人にも一応比較対象としてクライドワウで音を出してもらいました。

店長と私で10台くらいは買ってもらったように思います。

予算オーバーのとても高い買い物をさせてしまったお客さんもおられたと思いますが、今でも気に入って使ってくれていれば、安い買い物であったと思います。

ワウペダルの効果的な使用法

ところで今回のエッセイを書くにあたって、ワウ・ペダルについて言及しているサイトをいくつか見てみたのですが、その使い方について掘り下げているサイトが少ないように感じましたので少し書いてみることにしました。

大きく分けて3タイプ

1、リズムに合わせるプレイ

一番オーソドックスといえるプレイです。前出の「White Room」のバッキングでも聞けますが、「ウルフルズ」の「ガッツだぜ!!」のイントロでは名手ウルフルケイスケさんとストラト、Fender系アンプ、ワウ・ペダルの4身一体のピュアなサウンドが聞けます。繊細なクラプトンとは違って、その名の通りガッツあるサウンドが素晴らしいです。

2、フレーズに合わせるプレイ

フレーズや曲の展開にわ合わせて開き具合を調整し、ここぞというときに踏み込むことで感情を表現することが出来ます。口をパクパクさせるもよし、ネックをオーディエンスへ突き出すもよし、アクションとシンクロさせることで効果は倍増します。

The Jimi Hendrix Experience – Voodoo Child (Slight Return) (Live In Maui, 1970)

私の若き頃の演奏はこちら↓因みにこのころはまだ「VOX(復刻)」でした。

Blues – Che Guerrilla @チキンジョージ(2001/7/1) 

3、ペダルを止めたまま(パライコ的用法)

クイーンのブライアン・メイは中域を強調した一つの音色として、曲に取り入れました。

余談ですが、クイーンの前身のバンド「スマイル」ではジミのカバーもやっていたそうです。

ジミがイギリスでデビューしたことが、当時のイギリスの若者に与えた影響は計り知れないものがあったと思われます。

また元ポリスのスティングは15歳の時にジミのライブを見て衝撃を受け、ライブが終わったその足でレコード店に向かい、「ヘイ・ジョー」のシングルを買ったそうです。

私は意図的にフィードバック奏法(スピーカーから出ている大きなギターの音が直接ギターの弦に当たることにより再度弦の揺れを引き起こし、音が減衰せずに無限に伸びる奏法)をするために使っています。

フィードバック奏法とはそもそも偶発的に起きた現象をジェフ・ベックが音楽に取り入れたことがはじまりとされる(諸説あり)奏法なので、どの弦のどのフレットで起きるかをコントロールしにくいのですが、アンプから出る音量と歪みをフィードバックする寸前に設定しておき、ここぞというときにワウをONにすることでフィードバックが出易い状態になります。

ペダルの位置でフィードバックする弦やフレットを調節できるので、とても実践的かつ気持ちいいです。フィードバックを得るために何らかの歪みを足す方法もありますが、その後のソロやリフの音色に大きく影響が出てしまいますし、どの弦のどのフレットでフィードバックするかはワウ・ペダルを使う方法と比べるとコントロールしにくいです。

以上拙い説明でしたが、これらをヒントに、ご自宅のワウ・ペダルの活躍する場が増えるなら本望です。

耐久性

あとクライドワウについて、特筆したいのはその耐久性です。もう作られてから20年近く経とうというのに、全く壊れません。ワウ・ペダルの泣き所のポットはガリ一つ出たことがありません。

ポットの写真


長く置きっぱなしにしていますと、ON/OFFスイッチが機嫌が悪くなったりはありますが、クライドワウ以前に所有していたワウ・ペダルのように足をのせる部分のゴムが剥がれるようなことは全くありません。

不必要と思われるほど、強靭な部品や接着剤を選定しているからこその耐久性であり、多くのファンを得ている秘密かもしれません。

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MXR Phase90

まずMXR社とは、、

1972年創業、共同設立者のTerry SherwoodとKeith BarrはニューヨークのロチェスターにあるRush-Henrietta高校で出会い、オーディオ修理事業であるAudio Servicesを立ち上げ、ステレオやその他の音楽機器を修理を始めました。

この経験がMXRを形成する基礎となり、独自のエフェクトペダルのデザイン、Phase90を作成し、すぐにDistortion+、Dynacomp、Blue Boxの順で産み出しました。

1987年、MXRブランドはジム・ダンロップ社に買収され、Phase90やDyna CompなどのオリジナルのMXRクラシックのペダル・ラインはもちろん、現在ではCarbon CopyやFullbore Metalなどの最新のペダルを製造・販売を続けています。(英wikiより)

音がすばらしいのは皆さんが認めるところですが、基本モデルのケースを同じサイズにしたことや、種類ごとに本体の色をカラーリングして見分けやすいようにしたことが、、

●ユーザーとしては、安価で手に入れやすく、ステージ上で認識しやすく、運搬しやすい。

●メーカーとしては、利益を確保しやすい

という、エフェクター界のFenderとも言えるイノベーションを起こしたメーカーです。

その後、シリーズを通して同じケースであることや、歪み系は「黄色」というところは、我らが日本のBossにも引き継がれています。

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Phase 90はどんな効果が得られる?

ところで今回の主役のPhase90は、フェイザーと呼ばれるエフェクターの最初期のモデルのひとつです。

フェイザーはONにすると「グワングワン」と音が揺れ、揺れのスピードをツマミの設定で速くしたり遅くしたりできます。有名なハモンドオルガンの揺れを作る要素、「ロータリースピーカー」の効果を簡単に得られます。

「ロータリースピーカー」とは、

スピーカー自体を垂直の柱を軸にしてモーターに連結し、その回転、停止、回転スピードをプレイヤーが操作できるようになっている「アンプ付きスピーカー」

Hammond社で作られるオルガンの再生装置として作られました。

スピーカーの横に座っているオルガンプレイヤーの耳には、必然的にスピーカーがむこうを向いているときに鳴った音とこちら側に向いている時に鳴った音を同時に連続的に耳にします。

音は比較的伝わるのが遅い媒体なので、それだけの違いで、微妙にずれた音が重なって聞こえることになります。

再生箇所が移動していることにより、ドップラー効果も加わり、揺れに独特の深みが得られます。

実際にはどう使われている?|音の特徴とセッティング例

「ロータリースピーカー」はビートルズの名曲の中では、ギターにも使われています。

Beatles「Someting」では左chのジョージハリスンのギターに柔らかい包み込むようなサウンドを聞くことが出来ます。右chのポールのベースがすご過ぎて耳を奪われますが、、、

しかしながら、でかい・重い・デリケートな「ロータリースピーカー」は潤沢な資金で音楽活動する当時のビートルズは気軽に使えたでしょうが、一般のミュージシャンではそうはいきません。

同様の効果が得られるエフェクター、Shinei社(現KORGの前身) Uni-vibeは登場していたものの、よりコンパクトで9V電池駆動可能のPhase90は爆発的に普及し、キーボーディストにも愛好者が広がりました。

現在でもキーボードの上に直に置かれているPhase90をよく見かけます。デジタル機器の内臓フェイザーではなく、アナログのフェイザーを外付けしたい気持ちはよくわかります。

Phase 90の原理

ではクルクル回るスピーカーから出る音をどうやってこの小さい箱で真似られたのでしょうか?

音は一種の波です。縦軸を振幅、横軸を時間とするグラフで音をあらわすと、どのような音も波のような形になります。

波の形が音の特徴をあらわし、波の間隔が狭くなると音程は高くなり、間隔が広くなると音程は低くなります。

その間隔が1秒に何回行われるかを数値化すると周波数となります。一秒に440回なら440hzとなり、音階はラ(A4)となります。

そして音の高低を問わず「上がって下がってもとの位置に戻る」波の1周期を360°と呼び、Phase「90」はその「ずらし度」を表しているそうです。厳密には音の高低によって波の1周期の長さが違うので、弾く音によっては90°でないのですが、姉妹機種のPhase45、Phase100も同様の意味の様です。

「ロータリースピーカー」においては、回転するスピーカーが物理的にそのずれを作り出すのに対して、「Phase90」では電気的に作り出しました。

専門的なことは私も詳しくないのですが、「ほんの少しだけ、音をずらして発生させることにより揺れを作り出す効果」とすれば分かって頂きやすいでしょうか。

ヴァン・ヘイレンも愛用?|著名ギタリストの使用例

有名なユーザーは、Eddie Van Hallenですが、70年代ファンクやロックに携わったミュージシャンならその全員が使ったことがあるのではないでしょうか。

芯があってクリアでやわらかいアナログサウンドは、どのスピード設定でも使えますし私自身、PHASE90かけっぱなしでリズムもリードも弾いています。

私のPhase90との出会い

20代の頃でした。

大好きなジミヘンの曲をライブのレパートリーに必ず入れていた私の悩みの種はMachine GunやVillanova Junctionをそれっぽい音で弾けないことでした。

何らかのエフェクターが掛かっていることはわかるのですが、何かまではわかりません。

高校3年生の頃にはギターを辞めようかという友人がいて、辞めるのだったらと、高価なマルチエフェクターを借りて一通りエフェクターの音は知っていたつもりだったので、余計に何でこんな音がするのかわかりませんでした。

ところが当時勤務していた楽器店で、中古楽器を手入れ中に発見してしまったのがまさにこのPhase90でした。

音が出るかチェックするだけの「作業」だったのですが、とにかくクリーンでも、歪ましてもあの「水中サウンド」になるもので、ありとあらゆるアンプや歪みと繋げて延々遊んでしまいました。

特にヴァンヘイレンがそうであったように、センドリターンに挟むというようなこまっしゃくれたことはせず、マーシャル等の歪みの前に繋ぐことでより自分好みの音になりました。他の空間系とは一線を画すウォームサウンドはどんなジャンルの音楽にも使えると思います。

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Fulltone Octafuzz

Fulltone Octafuzz 伝説のオクターブファズを徹底解説

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私が愛用するエフェクターFulltone(フルトーン)社製Octafuzz(オクタファズ)について、専門用語が多いですが音楽を始めたばかりの人も読んで頂きたいです。

エフェクター”effector”とは…

大きな意味においては英語の”effect”「効果」に”or”がついて「効果を与えるもの」という意味ですが、特に現代音楽業界では、「音に何らかの効果を与える機械」を指していることが多いようです。

一言にエフェクターと言っても全世界にかなりの種類があり、レコーディングスタジオで用いられるエフェクター、ライブステージで用いられるエフェクター、他ヴォーカル専用やエレキベース専用など様々なエフェクターが存在します。

Octafuzz(オクタファズ)の概要

・エレキギター用
・9V電源 or 外部電源で駆動
・フットペダルタイプの形状(使用者であるギタリストが立って使用することが多いことから、エフェクトのon/offを足で踏むことにより切り替わるスイッチがついている)

シンプルな回路が生み出す繊細さとは裏腹に、足で踏んでもビクともしない堅牢性も兼ね備えています。

ビンテージエフェクター 価値の増大

ところで音楽・楽器業界では、エフェクターに限らず古き良き「名機」というのは人気が高く、所有すること自体がステータスと言われています。
また出音にオリジナリティーがあり、現存数が少ないモデルや製造中止のモデル、同じモデルでも評価の高い製造時期のモデルは高値で取引されています。

ところがエフェクターのように、古いものでは1960年以前に製造されたモデルを、新品当時と同じようにツアーやレコーディングに使い続けるには、いろいろと問題が出ることが多くなります。博物館入り級のモデルは盗難の可能性も否定できません。

そのジレンマを解決すべく、アメリカで急成長を遂げたのが、エフェクターメーカーのフルトーンです。

フルトーンとは

アメリカ西海岸のマイク・フラーというビンテージ楽器のコレクター・研究家がごく身近のミュージシャンのためにハンドメイドでエフェクターを製作していたことが始まりのようです。

最初は自身のヴィンテージエフェクターコレクションをもとに、それらのレプリカを作り始め、徐々に信頼を得ていったと思われます。その特徴は、ミュージシャンからの要望を取り入れつつ、出音のクオリティーの維持、使いやすさ、耐久性・メンテナンス性の高さ、を高次元で組み合わせたものと言えるでしょうか。

私が購入した当時の取扱説明書にはフルトーンユーザーが列挙されており、バンドではザ・ローリングストーンズ、ザ・ブラッククロウズ、オアシス、プライマス、個人ではルー・リード、レニー・クラビッツ、カーク・ハメット(メタリカ)、タイ・テイバー(キングスX)など、音にうるさい人がずらり。
世界中のプロフェッショナルに使われ、又信頼されているのが分かります。

そのフルトーンで最初に作られたモデルがこのオクタファズです。

オクタファズ

このオクタファズはタイコブレア社の”Octavia”をもとに作られました。
注釈:オリジナルは電子エンジニア、ロジャー・メイヤー (Roger Mayer)により創作された。インプットシグナルの音程を1オクターブ上げて原音とミックスし、ディストーションをかけアウトプットシグナルを生成するエフェクト。
その使用者として有名なジミヘンドリクスがツアー中に故障した本器を修理に持ち込んだ際、コピーされ、製品化されたものが、タイコブレア社の”Octavia”という説があります。

マイク・フラーが最初にこのモデルを選んだ理由は、当時すでに”Octavia”が「名機」として認識され入手困難となり、価格も高騰していたこともあるでしょうが、マイク・フラー自身やマイク・フラーの身近なギタリスト達が”Octavia”が持つ唯一無二のサウンドをシンプルに好きだったのでは?と私は考えています。

ジミ・ヘンドリクス

それは今も根強いジミ・ヘンドリクス(以後ジミヘンと表記)の人気が大きく影響してると思われます。

2011年ローリングストーン誌のギタリスト人気投票では、死後40年以上経てジミヘンが人気一位を獲得したことがそれを証明しています。

彼が名声を得るきっかけとなったシングル”Purple Haze”のギターソロではこの”Octavia”が効果的に使用されており、その後のアルバムやライブステージで好んで使用されています。

後のギタリストではスティヴィー・レイ・ヴォーンや後に紹介しますジョン・フルシアンテ等、ジミヘンに影響を受けたギタリストたちによりあらゆる場面で使用されていきます。

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特徴的なSound

ギターの音を強力に増幅させ、特に高音の倍音を強烈に強調することにより、アナログシンセをフィルターで発振させたようなフリーキーなサウンドになり、一般的な歪み系とは全く違うサウンドです。

特に前述の「特に高音の倍音を強烈に強調する」サウンドは単音で弾く際には圧倒的な存在感を与えてくれ、やみつきになることなること請け合いです。

しかし、複数弦で弾くとギターの音に無限の倍音を追加してしまう為、何を弾いているかわからなくなってしまうという諸刃の剣的側面もあります。

実際、私のオクタファズをアメリカ出張のついでに買ってきてくれた方は「先に試し弾きさせてもらったんだけど、良さがサッパリわからなかった」との感想でした。

実際の音

近代3大ギタリストに数えられるジョン・フルシアンテ(レッドホットチリペッパーズ)のダークでハイテンションなソロが2:28頃から始まります。

特にソロのエンディングは、ジョンがクォーターチョーキングをしながらフィードバックさせ、スタジオ内で快感に打ち震えている様子が目に見えるようです。
因みにこのギターサウンドは、”octavia”以外の使用機材の、恐らくマーシャル1959、ファズフェイス系の歪み、途中からはワウペダル、の効果も大きく影響していますので、ご自身で再現するとしても”octavia”やオクタファズだけではこの音になりませんのでご承知ください。

Maeken Beaver’s OctaFuzz Sound

Control

・音量”volume”
・歪み”boost”
2コントロールです。

どのツマミ位置でもOKですが、
コードを中心に弾く場合、”boost”を上げ過ぎると何を弾いているかわからなくなるので注意しましょう。
私がこのペダルを踏むときは、
音にパンチを与えたい時です。加えて3音までのコードも弾きたいので、”boost”を抑えつつ、”volume”を突き気味に設定し、後段のアンプもしくはエフェクターをブーストしています。
ちなみに外部電源入力は通常の9Vですが、センターが”プラス”で通常と逆です。

背面の字が上下逆、演奏者が立ったまま覗き込んだ際に読み易く書かれているのがおしゃれエフェクターの後ろの写真

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Gibson SGの魅力を徹底解説|音の特徴・選び方・失敗しないポイント

Gibson SG Standardとはどんなギター?

「Gibson SG Standard(エスジー・スタンダード)」は、
歯切れの良いバッキングサウンドと、中域が前に出るロックなキャラクターで
長年愛されてきたソリッドボディのエレキギターです。

・バンドの中で邪魔をしないのに、しっかり存在感がある
・ブルース、ファンク、ロックはもちろん、ジャズやスライドにも使える
・見た目はハードでも、歌モノのバッキングで本領発揮

この記事では、1992年製SG Standardを30年以上使い続けている
ギタリスト(まえけんビーバー)が、実際のプレイ経験をもとに
SGの魅力・弱点・レスポールとの違いまで、解説します。

Gibson(ギブソン)というブランド

Gibson(ギブソン)は1894年創業、アメリカ・テネシー州ナッシュビルに本拠を置く
世界的な楽器メーカーです。

・アコースティックギターではMartin(マーチン)と人気を二分
・エレクトリックギターではFender(フェンダー)と人気を二分

誰もが一度は憧れる高級ギターブランドであり、
現在では多様なブランドを傘下に持つ総合楽器メーカーでもあります。

SGとはどんなギターか?基本情報と歴史

そもそも「SG」とは何か。

・1961年のニューモデルとして発表されたエレクトリックギター
・名前の由来は「Solid Guitar(ソリッド・ギター)」

薄いマホガニーボディとダブルカッタウェイのボディ形状、
軽量で取り回しが良く、独特の「キレのあるサウンド」が特徴です。

私の愛機は1992年製のGibson SG Standard。
当時ラインナップされていたのは、

・’61 Reissue
・SG Standard
・SG Special

の3機種で、Standardはちょうど真ん中のグレードにあたります。

当時、新品は20万円弱。
勤めていた楽器店に中古で入荷してきた1本を、
ほぼ試奏もせず「一目惚れ」で購入したのを覚えています。

Gibson SG Standardとレスポールの違い

音のキャラクター

SGのサウンドを一言でいうと、

・マホガニーらしい歯切れの良さ
・中域が前に出る、歌の邪魔をしないトーン

ブルース、ファンク、ロック系のカッティングには抜群で、
まろやかなトーンに振れば、ジャズやスライドギターにも十分対応できます。

一方で、個人的な意見としては
「Gibson社のエレキ全体で見れば、総合力はレスポールが一枚上」と感じています。

レスポールユーザーといえば、
ジミー・ペイジ、スラッシュ、ゲイリー・ムーア、奥田民生、
一時期のジェフ・ベック、カルロス・サンタナ、高中正義など…。

メイプルトップ+マホガニーバックのボディ構造が生み出す

・高音の張りと抜け
・それを支える低音の厚み
・豊かなサステイン

これらは、リードギターとしての説得力でいえば、
やはりレスポールの方が有利だと感じます。

ちなみに、SG発売当初はヘッドに「Les Paul Model」とプリントする案もあったそうですが、
レス・ポール本人が音を気に入らず、使用許諾を拒否したという逸話もあります。
それだけSGは、レスポールとは別キャラのギターだと言えます。

アンサンブルの中での役割

一方で、バンドアンサンブルという視点で見ると、SGの評価は一気に上がります。

私たちが耳にする多くの曲の中で、
ギターがやっている仕事の8割以上は「歌のバッキング」です。

ここでレスポールを“ジャーン”と鳴らすと、

・低音も高音も主張が強く、歌を食いかねない
・音作りを慎重にしないと、全体がギターに覆われてしまう

対してSGは、

・歯切れの良いアタック
・出過ぎない高音&低音(中域が気持ちよく前に出る)

=ボーカルやリード楽器の“下で支える”役割を、自然にこなしてくれます。

この「出しゃばらないけど、いないと寂しい」ポジションが、
SGの真骨頂だと思っています。

こんな人にGibson SG Standardはおすすめ

・歌モノバンドのバッキングを気持ちよく支えたい人
・ロック、ブルース、ファンク系のカッティングが好きな人
・レスポールの音は好きだけど「重さ」に悩んでいる人
・中域が前に出る、抜けるリズムギターが欲しい人

逆に、

・超ロングサステインのリードを多用する
・分厚いハイゲイン・リードがメイン

という方は、レスポールや別タイプのギターの方がハマる可能性もあります。

私のSG Standardの仕様・カスタマイズ

私のSGは、ヘッド裏のシリアル「93142383」から1992年製と判断できます。

主な仕様は以下の通りです。

・クルーソンタイプのペグ
 → 華奢ですが、その分ネックへの衝撃を和らげるという説も。
・ピックアップはピックガード直付けタイプ(エスカッション無し)
・ブリッジサドルはString Saver製に交換
 → 弦切れが激減しました。

ピックアップは、友人A氏から譲り受けた
Gibson Historic Collection Les Paul純正のBurstbucker Type 2(フロント)とType 1(リア)に載せ替えています。

音の印象は、

・ビンテージ寄りでナチュラルなGibsonサウンド
・特定の帯域だけが飛び出さず、“木の鳴り”を引き出してくれる

ロウ漬け無しの状態では、強烈に歪ませたり爆音のアンプではハウリングしやすかったため、
後にロウ漬け処理を施し、現在は実用上問題なく使えています。

経年変化と「鳴り」の変化

製造から20年以上が経過した現在、
極太ネックを含むボディ全体の鳴りは明らかに良くなっています。

・購入直後より音が太く、立体的になった
・生鳴りの段階で、すでに“よく歌う”

Gibson SGは、経年変化による“育ち”も楽しめるギターだと実感しています。

マホガニーネックの弱点:ネック折れの実話

SGの大きな弱点のひとつが「マホガニーネックの脆さ」です。

楽器店勤務時代、ネック折れで持ち込まれるギターの9割がマホガニーネックでした。
その危険性は十分わかっていたので、

・イスやアンプに立てかけない
・移動時は極力ハードケースを使用

と気を付けていたのですが、それでもある日“事件”が起こります。

――2000年代半ば、再建前の神戸チキンジョージ。
友人Yさん主催のライブで、トリはX JAPANのPATAさん率いるRa:IN。

私はSGをストラップで肩に掛けたまま、
右前ポケットからピックを取り出しながらステージへ向かっていました。

その姿勢のまま歩くと、SGのボディを左へ押し出すことになり、
廊下の手すりにヘッドを「てこのように」引っ掛ける形に…。

そこへ私の体重が乗り、

 「メキッ」

という嫌な音。

弦はベローンとテンションが抜け、
ネックの木目に沿ってパックリ割れたマホガニーがむき出しになっていました。

演奏“前”に、です。

ステージに立たせてくれた、やさしいK君のSG

時間は待ってくれません。

ステージではもうドラムがイントロを叩き始めています。

楽屋に戻った私は、折れたSGを掲げて

「折れてもた!誰かギター貸してくれぇ!」

と叫びました。

その時、「これ使ってください」と差し出してくれたのが、
バーテンダーでありバンドマンのK君のSG。

その性格そのままに、K君のSGは初対面の私にも素直な音で応えてくれ、
何とかステージを乗り切ることができました。

プロのリペアマンによる修理と、その後の鳴り

後日、楽器店で弦楽器木工系のスペシャリスト・Eさんに修理を依頼。
2週間後、SGはぴかぴかになって戻ってきました。

・見た目には少し傷跡が残る
・しかし音の違いは、比較してもほとんどわからない

“折れる前の音はもう戻らないのでは…”と落ち込んだ時期もありましたが、
時間が経った今、SGは以前と変わらず、むしろ機嫌よく鳴ってくれています。

中古市場でネック折れの痕跡があるギターは、
たしかに評価が落ちてしまうかもしれません。

それでも、

・折ったのは自分の不注意
・一流のリペアマンに修理してもらった
・長年弾き続けてきた相棒

そう考えると「このギターの価値がわかるのは自分だけ」だと思えるようになり、
今も大切な一本としてそばに置いています。

今も現役、SG Standardの存在感

ネック折れの現場となったチキンジョージでは、その後もご縁が続きました。

元町栄町(乙仲通り)の老舗バーのオーナーSさんに率いられ、

・大西ゆかりさん
・クレイジーケンバンドの横山剣さん

との共演機会をいただいた際にも、このSGは最高の鳴りで応えてくれました。

SG Standardは、見た目のロックさ以上に、

・歌とアンサンブルを支える“縁の下の力持ち”
・長年付き合うことでどんどん良くなる“相棒系ギター”

だと、今も感じています。

SGのサウンドを、あなたの手で体感してみませんか?

SGの特徴的なサウンドは、文章だけではなかなか伝わりません。

・歯切れの良いカッティングの気持ちよさ
・中域が前に出るけれど、歌の邪魔をしない音
・経年で育ったマホガニーボディの鳴り

これらは、実際に弾いて・アンプから出てくる音を聴いてこそ、実感できます。

神戸近郊の方で、

「SGやレスポール系のサウンドを、自分の手で試してみたい」
「バンドで映えるバッキングの作り方を知りたい」

という方は、ギター教室の無料体験レッスンもご利用いただけます。

・初心者歓迎
・ギター貸出あり
・“弾きやすさ”重視のセットアップもその場でアドバイス

あのGibson SGのサウンドを、自分の手で確かめてみませんか?

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Gibson SG好きに刺さるアーティストたち

最後に、SGユーザーとして名を連ねるギタリストを挙げてみます。

・ピート・タウンゼント
・アンガス・ヤング
・トニー・アイオミ
・一時期のカルロス・サンタナ(’69 Woodstockの「Soul Sacrifice」は名演)
・デレク・トラックス
・ポール・ウェラー
・ジ・エッジ
・トム・ヨーク
・中山加奈子 など

私の趣味も相当入っていますが(笑)、
共通しているのは

・歌のバッキングやリフで“グッとくる”ギター
・ロックなのに音楽全体を壊さないバランス感

そんなスタイルのギタリストが多いように感じます。

関連リンク:

🎶 アーティストページ:まえけんビーバーの音楽活動と使用機材

🎤 講師紹介ページ:ギター講師・まえけんビーバーの音楽遍歴

📅 ライブ・イベント出演予定:最新スケジュールはコチラから

Fender Vibro-King

Fender Vibro-King

レビュー|チューブアンプの最高峰を体感

 Fender Vibro-Kingは、真空管アンプの中でも屈指の存在感を放つ名機です。フェンダーらしい美しいクリーントーン、深く広がるスプリングリバーブ、そして力強いドライブサウンド

——そのすべてが詰まった60Wの名器。神戸のギター教室「まえけんビーバー」では、実際にこのVibro-Kingを使用し、生徒さんにもその音の魅力を体感していただいています。

本記事では、現役ミュージシャンがこのアンプの魅力を徹底レビューします。

Fender Vibro-Kingとは? 〜伝説のアンプの基本情報〜

改めて「フェンダーアンプ」をwikipediaで検索しますとその中に「1993年にはカスタム・シリーズとして歴代フェンダー・アンプの中でベスト・モデルと賞賛されるヴァイブロキング (Vibro-King) を発表」とありました。

私は他人の評価はあんまり気にしない方ですが、世界中でそう言われているアンプを所有することが出来たのはラッキーだったかも知れません。

そのユーザーは
・ローリング・ストーンズのロン・ウッド
・ザ・フーのピート・タウンシェンド、
・カルロス・サンタナ
・所ジョージ

・Gary Clark Jr.
は野外ライブにて同アンプのクリーンとアッパーオクターブファズサウンドを轟かせてくれています。

私とVibro – Kingの出会い

1996年、私が働いていた楽器店に当時のFender輸入代理店の山野楽器の営業の方が、
「こんなアンプが発売になりまして…」
と台車を押してやってきたことにさかのぼります。

昼間の楽器店はそんなにお客さんがお越しにならないので、オーナーや店長と一緒に「早速音をチェックしてみよう」ということになりました。

とにかくでかい段ボールから30kgオーバーの本体を数人がかりで出してみますとなんと”白(正しくはブロンド)”であることに驚きました。

ただの先入観ではありますがフェンダーアンプといえば当時は”黒”が一般的で”白”というのがとても新鮮であったことを覚えています。
それはフェンダー社の中でも”Custom Shop”で作られた本製品に対する意気込みの表れであったのかも知れません。

早速、試奏用のストラトを繋いで弾いてみました。

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クリーントーンとリバーブの魔法

感想は、「リバーブサウンドが最上質で音楽的」「聞いたことがないくらい張りのあるクリーントーン」という2点でした。

その時は40万円を超えるフェンダーのフラッグシップモデルアンプの新製品を試奏できる数少ないチャンスだったのですが、Volumeの目盛り3(最大10)で歪み始めるこのアンプの歪みは近隣のお店に迷惑ということもあり、試すことが出来ませんでした。

しかし弾きだして数分後には、このアンプのとりこになってしまいました。

濃密かつローノイズなリバーブサウンドときらびやかなクリーンサウンドはフェンダーアンプはもちろん、他社製品でも比べるものがありませんでした。

とは言え当時20代の私はこのアンプを買えるような金銭的な余裕は有りませんでした。それよりも先に揃えていかねばならない楽器が他に多くあったと言うべきでしょうか。

それから「いつかは手に入れたい…」という思いを秘めて十数年後、友人のお店でライブをする際にある程度の出力のギターアンプを用意せねばならなくなりました。

そこで「数万円出してレンタルするくらいなら買ってしまえ。」
「どうせ買うなら一生使えるアンプにしたらええやん」
という考えに至ります。

どのアンプを買うかを検討し始めた時に思い出したのは、若き日に出会ったあのアンプ”Fender Vibro-King”でした。

一時期は生産・販売が完了していましたが、”20th Anniversary Edition”として復活していたのも何かの縁だったのかも知れません。
家内に相談し、何とか了承を得、あの日に見た巨大で超重たい段ボールが自宅にに届けられた時の感動は今も忘れられません。

📝 Fender Vibro-King 主な仕様:

  • 出力:60W
  • スピーカー:10インチ × 3基(Jensen P10R)
  • 真空管構成:12AX7 × 5、6L6 × 2、整流管
  • リバーブ:DWELL、MIX、TONEの3コントロール
  • トレモロ:SPEED、INTENSITY
  • FATスイッチ搭載
  • SEND/RETURN端子あり

現代的なアンプと比較すると少ないコントロールで、1チャンネル、1ヴォリュームで多彩な歪みは望めません。
ましてや、昨今の音楽では外掛けする(アンプではエフェクトを掛けず、PAやレコーディングスタジオのアウトボード、もしくはPCソフトのエフェクトを掛ける)のが当たり前になってきているリバーブに限りあるフロントパネルのスペースを3つも費やしてしまっています(笑)
しかしながら、最終的にはこれで十分に多彩なサウンドが得られますので、いろんなミュージシャンや技術者の意見を取り入れつつ、無駄な機能が削ぎ落された最終形ということが出来るでしょう。だからこそのロングセラーということも出来るでしょう。

さて少々長くなることを覚悟でひとつひとつを説明していきます。
まずはインプットです。2つありますが、2人のギタリストが同時に弾くためではありません。
通常のエレキギターから出力される音声信号は、キーボードやオーディオ機器のライン出力とは違ってとても微細な音声信号ですので、ギターアンプの入力部は大きな増幅をする設計がされています。そこへ出力の大きいアクティブピックアップのギター(電池を必要とするギターは凡そこれにあたります)を接続するとアンプのヴォリュームを絞っても歪んでしまうという現象が起きますので、クリーントーンが得られません。
そこでINPUT2は増幅率を低く設定してあり、通常のギターをINPUT1に接続したときの様なクリーントーンを簡単に得られます。また自宅で小さい音で弾きたいときにも利用できます。
では早速実際の音をご紹介

🎵 試奏音源:

Lenny Kravitz / Stop Draggin’ Around風リフ(Volume8、VibroKingのみ)

Lenny Kravitz / Rock And Roll Is Dead風リフ(Volume8、VibroKingのみ。)

Reverbセクション

ブライアン・セッツァーの使用で有名なFenderの外付け真空管式スプリングリバーブをググって見ましたらリバーブ単体で13万円もしてます。このリバーブが内蔵されていると考えるとそんなに高くない気もしてきます。このリバーブと同じコントロールでDWELLはリバーブの深さ、MIXは生音との混合割合、TONEはリバーブ音のみの明るさをを調節します。
TONEを絞ってDWELLを深くすることでFunkadelic風サウンドになります。Mommy, What’s a Funkadelic?のアーシーというかドープなサウンドに浸れます。
もちろんDick Dale先生のMisirlouの様なサーフサウンドはもろ得意です。

購入当初はリバーブに3コントロールも要らんかな?と考えていた私ですが、どんな設定でも音楽的になってしまうこのリバーブにはハマりました。

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アンプセクション

FATスイッチは文字通りFATなサウンドになりますが、クランチ以上のサウンド時には歪みが上がり伸びが出ます。ブーストと似た感覚です。クリーン時には少し音量が増すと同時に中低音が持ち上がり、軽くコンプが掛かったようなサウンドになります。
自宅で弾くときの様なヴォリューム1~2辺りでもこのFATクリーンが特に気持ちよく出ます。この軽くコンプがかったサウンドは自分が上手になった様に感じられ、練習も楽しく取り組めます。

Tremolo

SPEEDは一番遅くしてもそこそこ早くて、INTENSITY(効き具合)を最大にしてもマシンガンサウンドというほどの切れはありません。切れの良さならBOSSのTR-2をおすすめしておきます。設定の幅が狭いのが難点ですが、60年代、70年代サウンドが好きな人にはたまらない音ではないでしょうか。何とも柔らかく揺れる感じは素晴らしいですね。ちなみにINTENSITYを大きくしてリバーブを深くかけますとコマ切れっぽくなった音にリバーブがかかるのでディレイぽいサウンドになり、これも使えます。

拡張性

本物のビンテージアンプとは違って各種エフェクターとの連携を考えられており、SEND/RETURN端子が背面についています(写真)。私はLINE6のDL4を繋いでいますが特に問題はありません。プリアンプを通過した後の音にディレイがかかることになるので、音作りのフローとしては理想的なのですが、ギターの音としての一体感は前に繋いだ時の方が良いような気がします。またSEND/RETURNの間にラインセレクターなどの分岐を噛ますことで、スピーカーからの音を出しつつ、ピュアなFENDERのプリアンプサウンドを録音するなんてこともできますが、そのあたりの研究にはまだ至っていません。また、外付けスピーカーを追加してスタック、より大音量を得られる2段積みも可能です。

Fender Vibro-King背面

まとめ|Fender Vibro-Kingをおすすめする理由

つまりVibro-Kingとは、ギター直でもクリーンサウンドからSRV並みの歪みが得られ、付属のフットスイッチでFATスイッチのON/OFFとトレモロのON/OFFが操作可能で、ギターのPUセレクトやヴォリューム操作を併用すれば数限りないサウンドを作り出せます。そこにスプリングリバーブも使えるわけですからどんな音でも出せそうな気がしてきます。

修理履歴

ところでトレモロは一定周期で”プツプツ”というノイズが入っていたことがあり、いろいろ試行錯誤した結果、
ガレットオーディオ様が扱われている
オプトカプラ(英語圏ではその見た目からローチと呼ばれているようです)を交換したところ、完全復活しました。

Vibro-Kingの部品

関連リンク:

🎶 アーティストページ:まえけんビーバーの音楽活動

🎤 講師紹介ページ:まえけんビーバーの音楽遍歴

📅 ライブ・イベント出演予定

Jimi Hendrix Stratocaster

Fender Jimi Hendrix tribute Stratocaster

1997 Fender/USA Jimi Hendrix tribute Stratocaster

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 1997年にFENDER USAから発売されたギターで、Jimi Hendrix(以後ジミヘンと表記)が1969年夏アメリカの野外ライブ”WoodStock”で使用し、後に”イザベラ”と名付けられた1968年製ストラトを模して作られたいわゆるトリビュートモデルです。

 ジミヘン本人は手が大きかったので、押弦に親指を使うことが多く、時には4弦を押さえるのにも親指を使っていました。そういったプレイを実現しやすくするためか、私が出会ったストラトの中では最もネックが細いです。幅は通常のストラトと同じですが、裏側の膨らみが薄く、張り出した感じもありません。本物のこのギターは現存していますが、これほどまでに細いネックではないのでしょうか?

実際の音

 ・フロントP.U.vol 7~10
 ・Fender / VibroKing vol3.5
 ・JimDunlop FUZZFACE改(オン)
 ・G2D Custom Overdrive BluesCH(オン)
 ・Fulltone ClydeWah(途中オン)

 アンプを繋がない音の段階で明るめで線の細いサウンドですが、同じくアンプから出る音も明るいサウンドです。ネックの細さや張りメイプル指板、ピックアップのポールピースの高さが通常とは逆(1弦側が協調される)であること、リアピックアップのスラント角度が通常とは逆(6弦側が明るく1弦側がまろやかになりレオ・フェンダーが意図したのとは逆)であることなどが複雑に影響しあっていると思われます。

 つまりその明るく繊細なところがこのギターの魅力です。触れるようなピッキングのタッチでもしっかり鳴ってくれますし、どんなアンプ・エフェクターとも相性が良く、ブルース・ロック・ジャズ・ファンク・オルタナ・アンビエントなどなど、どんなジャンルの音楽とも相性が良いです。

塗装 Finish

ボディは経年劣化で少しクリーム色ぽくなってきました。しかし同時期に買ったGibos SGに比べると、レインチェックやクラックがなく、傷といえば私自身がぶつけたところだけで、全体的に光沢もありますので、ポリ塗装ではないかと推察します。

 それに対してネックは、色素沈着は進んでいますし、ベタベタするところは、こするとどんどん剥がれて、サラサラの白木の部分が出てきます。
 ヘッドもクラックが多く、こちらはラッカー塗装であると推察されます。
 ”イザベラ”と名付けられたStratocasterのレプリカとなるとこういう仕様になるのでしょうか、、

1968年

 そういえば、ジミヘンのキャリアの中でも1968年以降というとロックやブルースという枠組みを超えて、より「ジミヘン」独自の音楽を産み出そうとしていたころ、、いろいろなミュージシャンと交流を持ち、より多くのジャンルに挑戦するつもりであったでしょう。このギターはジミヘンのために作られたギターではなかった訳ですが、何らかの偶然で当時のジミの音楽の方向性と一致したのでしょうか。

発売の背景

 1990年代以降音楽ジャンルが細分化されていく中、一つのエッセンスとして60年代や70年代回帰のサウンドを大胆に取り入れた音楽が増えました。

 本器の製造年1998年は古き良き「Fender」の復活へ向けて、作りの良いギターをたくさん生産していたように思われます。

メリット

 ブリッジが逆なのでアームの取り付け位置が6弦側になるというところです。 

 SRVの愛機“Number One”は、わざわざ左用ブリッジを取り付けるためにボディーを削り、1弦側に空いてしまった穴を埋め戻してまで取り付けています。アーミングしながらピッキングが必要な「I don’t live today」の様な曲を演奏する際にはとても便利だったでしょう。

経緯

 ところでなぜ私はこのギターを手にしたか、、、ですが、その昔私はある楽器店に勤めていましたが、当時の店長が私の”ジミヘン”好きを知って発売になったばかりのこのギターを試しに仕入れてくれました。
 店には何日か飾られていましたが、趣味性の高いギター(理由は後述)である為、お客様の注目はあまり集めていないように感じました。
 ところがこのギターを毎日店で見る度、私がギターを始めるきっかけになったジミヘンのモデルであることもあり、店員の私が虜になってしましました。また注目を集めていないからこそ自分が買って手元に置いておかないといけないのでは?と考えるようになりました。

 そして数日後、お金もなかったのでその店長に相談してローンで買ってしまいました。

 購入した当時、私はまだ20代。
 プロのミュージシャンになることを夢見ていましたが今考えますと、自分たちのオリジナリティを研ぎ澄ませ、プロミュージシャンを目指そうという若者が、何十年も前に亡くなっている有名ギタリストのモデルのギターを買うということはあまり賢明でなかったように思います。 

 それから20数年、長くケースに入れたままのこともありましたが、今ではその時無理をして買ったことを良かったと思っています。またその時の自分の決断を褒めてやりたいなぁと思います。

 というのも買って15年を過ぎたあたりから急に音が良くなったと感じています。
 それはアンプで鳴らして云々ということではなく生でチャラーンと弾いてすぐわかる”鳴り”が大きくまた伸びる様になりました。

 アメリカ的合理主義で作られているギターである為、楽器として一人前になるにはそれだけのエイジング(熟成)期間が必要ということなのでしょうか? 

 そう言えば、Eric Claptonの黒のストラト”Blackie”は1956年~1957年製を1970年から使い始めているので、たまたまかも知れませんが関連がありそうです。
 

実際の音(2000年頃)

実際の音(2025年)

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 ところで、このギターはライブで使うことを前提として、以下の通りのセッティングにしています。
・ブリッジのコマをストリングセイバー製に変更。
・スプリングは4本、ノンフローティング(現在は変更)
・アーニーボール11/48
・半音下げチューニング(現在はレギュラー)
・ステンレス製ジャンボフレットへフレット交換

このセッティングのおかげで、
・ひんぱんな弦切れやチューニング乱れ
を防ぎつつ
・1音半以上のベンディング
を可能にしています。

※文中の趣味性の高いギターとは…もともとジミヘン自身が左利きで、右利き用のギターをひっくり返して使っていた(裕福でなかった生活環境でも手に入れ易かった右利き用ギターを反転して左利き用に改造して使っていたため、とか左利き用ギターは生産本数が少ないのでカラーバリエーションが少なかったためそれを嫌ったため、と言われています。)ことにより通常のストラトキャスターと違う弦のテンションやピックアップ配置となり、独特のサウンドを得ていました。
 このギターは右利きの人でもその独特なジミヘンサウンドが得られるようにと考えられたギターなのですが、左利き用のギターを反転して右利き用にコンバートしているのでハイフレットがとにかく弾きにくい!(ジミヘン本人は恐ろしく器用に弾きこなしていますが、、) 
 同様のジミヘンモデルのギターは現在までに沢山発売されていますが、発売後の売れ行きを考慮してか、ハイフレット部分には弾きやすい工夫がなされている場合が多いです。
 しかしこのギターは弾きやすさより、本物への忠実度を優先しており、”ギターを持って右利きの自分の姿を鏡に映すと、左利きのジミヘンと全く同じ”というのが売りだったようで、よりジミヘンフリーク向けです。
 写真を左右反転にしてみますとジミヘン感が出ます。

改造【Raw Vintage Tremolo Springs】【Tone Shift Plate】を取り付け

**Raw Vintage製トレモロスプリング(RVTS-1)**

を取り付け、サウンドの改善に取り組みました。

トレモロスプリングというと目立たないパーツと思われがちですが、弦の端を受け止めているトレモロブロックを弦の張力とバランスをとって引っ張っているので、鳴りやサステインに大きく影響しているはずです。

今回選んだRaw Vintageのスプリングは、50〜60年代のヴィンテージギターのフィールを再現するために開発されたもので、

・素材の張力はやわらかく

・コイルの巻き方は少し太め

になっています。

取り付け前の状態と比較すると、

3本V型 ⇒ 5本

になりましたが、それでも張力が弱く、ねじを締めこむ必要がありました。

もとはどのギターのスプリングかどうかわからぬ物を適当に3本着けていたのですが、それでも現代のスプリングは張力が強すぎるのでしょう。

アーミングもスムーズです。

また弾いていて楽器がしっかり反応してくれる感覚があり、プレイの気持ち良さが一段と増しました。

さらに今回は、ネックプレートを

**Freedom Custom Guitar Researchの「Tone Shift Plate(3mm厚・真鍮製)」**

に交換しました。

このプレートは通常のスチール製プレートに比べて質量と剛性が高く、ネックとボディの密着度を向上させることで、弦振動の伝達効率を高めてくれます。特に低音の太さやサステインの伸びに変化を感じやすく、取り付け後は「鳴りの芯」が一段と明確になりました。

写真で比較していただければ分かるように、厚みもあり重量感も十分。実際に取り付けてみると、トーン全体に安定感が増し、ピッキングのレスポンスもシャープに。弾いていて「楽器が息を吹き返した」ような感覚がありました。

【まとめ:トータルでの効果】

今回の改造では、

Raw Vintage Tremolo Springs(RVTS-1)

Freedom Tone Shift Plate(Brass 3mm)

という2つのパーツを導入しましたが、特にリアピックアップの音が心地よくなり、耳に痛くなくなりました。

ビンテージのレスポールやテレキャスターがまさにそうであるように。

個人的な持論ですが、エレキギターの音をよくするためには、弦の鳴りをよくすることが、必須であり、近道であると思います。

「電気系」はあくまでそれを大きく取りこぼさなければよい、と考えています。

関連リンク:

🎶 アーティストページ:まえけんビーバーの音楽活動

🎤 講師紹介ページ:まえけんビーバーの音楽遍歴

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