G2D Custom Overdrive 徹底レビュー|100台以上試して辿り着いた理想の歪み

G2D CUSTOM OVERDRIVE


2018年6月13日。
写真に写るのは、ニュージーランドのハンドメイド・エフェクターメーカー
G2D社の名機「Custom Overdrive」。

私がこれまで100種類以上の歪み系エフェクターを試してきた中で、
最終的に“これだ”と感じた、数少ないオーバードライブです。

G2D Custom Overdriveとは?

G2D Custom Overdriveは、
ニュージーランド発のハンドメイド・オーバードライブペダル。

同社の製品は
Richie Sambora(Bon Jovi)
John Mayer
Andy Summers(The Police)

といった、音にシビアなギタリストにも使用されています。

派手さはありませんが、
ピッキングのニュアンス・ギターの鳴り・アンプのキャラクター
それらを壊さず、前に押し出してくれる歪みです。

原点|最初の歪みは Boss SD-2

私が初めて買った歪み系ペダルは、Boss SD-2です。

FS-5Lフットスイッチを使い、

  • バイパス
  • CH1(クランチ)
  • CH2(リード)

を足元で切り替えられる構成にしていました。

クランチとリードで
Tone(音質)を独立して設定できる設計は、当時としては非常に優秀。

ギター兼ボーカルという立場上、
演奏中にギター側のボリュームやトーンを細かく触る余裕がなく、
足元だけで音色を完結できることは大きな武器でした。

また多機能なのにコンパクトサイズ、電池駆動可というのも大きなメリットでした。

アンプ思想の転換|JC-120前提の音作りへ

その後、

  • Marshall社の50wアンプ1987
  • VOX社AC30

等の比較的手ごろなオール真空管式アンプの購入を検討しました。

しかし、

  • 重い
  • 振動に弱い
  • 高価
  • ライブ以外で出番が少ない

という理由から断念しました。

代わりに選んだのが、

Roland JC-120を“基準アンプ”にする

という考え方でした。

多くのライブハウス・スタジオに常設され、
耐久性が高く、個体差が極端に少ない。
どこでも再現できる音作りを目指すなら、極めて合理的です。

Hughes & Kettner Tube Factorとの比較

JC-120前提の音作りで一時期活躍したのが
Hughes & Kettner Tube Factor

  • 本物の真空管(12AX7)を備えたウォームサウンド、
  • on/offとFACTOR1(中歪み)/2(強歪み)の組み合わせで3種の音
  • Voicingツマミで中音域のコントロールを自在に変化
  • 出音は素直
  • ノイズも少ない

と、いいこと尽くめでしたが、前出のBoss SD-2と比べますと

  • でかい
  • 重い
  • 専用電源サプライが必要

とわずらわしいことも多く、何かいいエフェクターが無いかと探しておりました。

出会い|G2D Custom Overdrive


そんな時出会ったのが今回の主役、

G2D社のCUSTOM OVERDRIVE

必要な要素をすべて満たしつつ、

  • コンパクト
  • 堅牢
  • 音が太いのに抜ける

という理想的なバランスでした。

各コントロールと特徴をご説明します。

VOLUME

…ON/OFFとの音量バランスを調整します。

TONE

…通常のTONEツマミが高域の量を増減することにより音の明暗を調整するのに対して、中低域の量を増減することにより音の存在感を調整します。

ツマミを上げていくと、中低域がクリーンブーストされる感じが本機の大きな特徴でもあり、小さめのコンボアンプでも低域の安定したサウンドを簡単に得られます。

単にアンプのBASSツマミを上げるのとは違う独自のノウハウがあるように感じます。

ほとんどのエレキギターにはTONEツマミがあり、それを絞ることで高域のカットは出来ますし、ほとんどの使用状況において本機の後段にアンプやプリアンプが存在することを考えると、通常のTONEツマミなら存在意義が無いと言えるかも知れません。


SOLO

…SOLOチャンネル時の音量の増加量の調整、一番左に回し切ってBlues/SOLOを切り替えても音量変わらず、右へ回すと、歪みは変わらずに音量だけが上がります。

ギターソロ時、

後段のアンプ・プリアンプがクリーンなら、音量を上げて前へ出る音づくり

後段のアンプ・プリアンプがクランチなら、歪みを生み出す音づくり

と思われます。

DRIVE

…両チャンネル共に作用する歪み量の調整

そもそも私の理想のサウンドを問われると一言では表現しにくいですが、

クリーンサウンドにおいては、少しコンプがかった暖かくて粘っこい真空管サウンド。例えるなら、

The Jimi Hendrix Experience – Castles Made of Sand (Official Audio)

クランチ(中歪み)サウンドにおいては、

The Jon Spencer Blues Explosion – Calvin

リードサウンド(強歪み)においては、ジミヘン「Voodoo Chile」のメインリフはもちろんのこと、その継承者プリンスの「Bat Dance」のイントロやギターソロは美しさと迫力と驚きを兼ね備えた稀有なギターサウンドといえるでしょう。

Prince – Batdance (Official Music Video)

両曲ともMarshall系真空管アンプとギター自体を構成する木の鳴り、その演奏者の手やピッキングの手触りが伝わってくるようです。
ではそれに対して私はどんな音を出しているかと申しますと、、、

Can’t Stand It|まえけんビーバー × 坂野雄亮(Key) × 梅本浩亘(Dr) [Live @ 神戸PADOMA]

ギター:ストラトキャスター、G2D/Bluesチャンネル、アンプ / Vibro-King Volume3.5


いかがですか?

伸びが合ってローノイズ、ピッキングアップの際のジャキっとした感じもありながら、もう一押しでフィードバックも出るという私的に大好きなサウンドです。


2005年に出演した加納町4丁目の音屋の音響のIさんには「うちのJC-120で今までで一番いい音が出ました」と最大級の賛辞を頂き、とても嬉しかったことを思い出します。

現在はアンプがFender Vibro-kingなので人によっては「ケンタウルス系」や「TS-9系」を勧められるのですが、今はこのセッティングで満足しています。

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DOD FX25 Envelope Filter 徹底レビュー|オートワウの仕組み・使い方・音作りを解説

DOD FX25 Envelope Filter(オートワウ)

DOD FX25は、演奏の強弱によってワウの開き具合が変化する「エンベロープフィルター(オートワウ)」の名機です。
ピッキングニュアンスをそのまま音に変換できるため、ファンク、ブルース、ロック、フュージョンまで幅広く使われています。

この記事では、DOD FX25を実際に使用してきたミュージシャンの視点から、
・エンベロープフィルターとは何か
・FX25の仕組みと特徴
・実践的なセッティングと音作り
を詳しく解説します。

エンベロープフィルターとは何か

エンベロープフィルターとは、演奏の音量変化(エンベロープ)に応じて
フィルターの開閉が自動で変化するエフェクターです。
一般的には「オートワウ」とも呼ばれます。

ここでいうエンベロープとは、
A(アタック)
D(ディケイ)
S(サステイン)
R(リリース)
という、音の時間的変化を表す包絡線のこと。

シンセサイザーでも使われるこの概念を応用し、
エンベロープフィルターは入力信号の強弱を検知して
フィルターのカットオフ周波数をリアルタイムに動かします。

フィルターの開閉とダイナミクス

エンベロープフィルター最大の特徴は、
「踏んだらかかる」エフェクトではないこと。

強く弾けばフィルターが大きく開き、
弱く弾けば閉じたままになるため、
演奏者のタッチそのものが音色に直結します。

DOD FX25には、
・感度(Sensitivity)
・フィルターの深さ(Range)
の2つのノブがあり、
これに加えて「ピッキングの強さ」が
実質的な第3のコントローラーになります。

そのため、設定以上に
“弾き方”が音を決めるエフェクターと言えるでしょう。

演奏例とセッティング

以下はDOD FX25の音色を確認するための演奏例です。
使用ギターはGibson SG、アンプはFender Vibro-King。
ファンク寄りのバッキングフレーズで検証しています。

クリーン/フィルター閉じ気味

フィルターを閉じ気味に設定したクリーンサウンド。
ピッキングの強弱によって、
自然にフィルターが開閉する様子が分かります。

G2D CUSTOM OVERDRIVEを追加

同じフレーズにオーバードライブを追加。
歪みエフェクターは、フィルターの前段に置くのが基本。

歪みの後ろにフィルターを置くことで、
タッチへの追従性が保たれ、
音のニュアンスが潰れにくくなります。

Stevie Salas風フレーズ

Stevie Salasを意識したリズムフレーズ。
強いアタック時のザクザク感と、
フィルターのうねりが心地よく出ます。

フィルター開き気味

フィルターの開きを広げた設定。
ピークポイントが上がり、
ワウ効果がより分かりやすくなります。

Bootsy Collins風

Bootsy Collinsのようなファンクベース的アプローチ。
極端に開いたフィルター設定により、
「ブチブチ」とした強烈なファンクサウンドが得られます。

関連ビデオと参考情報

Red Hot Chili Peppersのベーシスト Flea は、
教則ビデオの中でDOD FX25の魅力を紹介しています。
ドラマー Chad Smith とのグルーヴも必見です。

また、Bootsy Collins率いる
Bootsy’s New Rubber Band には、
David Sanborn、Hiram Bullock、Omar Hakim など
名だたるミュージシャンが参加しており、(このTV番組の特別編成?)
エンベロープフィルターの音楽的可能性を体感できます。

Gary “Mudbone” Cooperのヴォーカルも見逃せない!!

Stevie SalasのSWR2 Wah Rocker – ギタリストのStevie Salas自身がGuyatone社のシグネチャーモデルSWR2を使ってフレーズを披露する教則ビデオ。オートワウの応用例として参考になります。動画へのリンク

筐体の後ろ側 – DOD FX25の筐体はフタが外れても独特の可愛らしさがあります。

DOD エフェクター

まとめ|DOD FX25は“弾き手を映すエフェクター”

DOD FX25は、演奏者の表現力をそのまま音に反映させる
ダイナミックなエンベロープフィルターです。

A・D・S・Rという包絡線の考え方を応用し、
弾き方=音色になるのが最大の魅力。

設定を詰めるだけでなく、
タッチやリズムを意識することで、
クリーンから強烈なファンクまで幅広い表現が可能です。

「自分のタッチをもっと音に出したい」
そんなプレイヤーにこそ、試してほしい一台です。

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Fulltone Clyde Wah 徹底レビュー|ワウの仕組み・使い方3選・音作り・耐久性まで

Fulltone(フルトーン)社製エフェクター、Clyde Wah(クライドワウ)

このページでは、エレキギター用ペダル型エフェクター Fulltone(フルトーン)Clyde Wah(クライドワウ) を、
「ワウとは何か?」から「実践的な踏み方」「音作り」「20年級の耐久性」まで、現場の視点でまとめます。

ただの機材紹介ではなく、“ワウが上手くなる使い方” に踏み込みます。

ワウペダルとは?(仕組みを1分で理解)

Wah(ワウ)は、ざっくり言うと 足で動かせるパラメトリックEQ です。
ペダル操作で「強調する帯域(周波数)」を低域〜高域へスライドさせ、音色を口のように“ワウワウ”変化させます。

典型的な踏み方はこれ。
・前に踏むほど高域が強調(シャキッ、叫ぶ)
・戻すほど低域が強調(モコッ、太い)
多くの機種は、つま先側を踏み込むとスイッチがONになり、もう一度踏むとOFF(バイパス)に戻ります。

どんなフレーズでもいいので、弾きながらペダルを前後に動かすと「クワクワ」という「誰でも一度は聞いたことがある」サウンドになります。

Fulltone Clyde Wah は何が特別?(王道ワウの“雑味取り”)

Clyde Wahは、ワウの歴史の中でも名機とされる 「Clyde McCoy Wah(いわゆるピクチャーワウ系)」 の ヴィンテージ感を狙ったモデル。
派手に奇抜な音ではなく、王道ワウの芯だけ残して、不要な雑味を削いだ 方向性です。

体感としては、同じ設定でも
「輪郭が近い」「触れそうな距離で鳴る」「踏み幅が気持ちいい」。
だから“リードで叫ばせる”だけじゃなく、バッキングで踏んでも濁りにくいのが強みです。

まずはその実際の音からお聞きください。

アンプはFender / Vibro-KingのVol8程、その他のエフェクト無し

クライド・マッコイ・ワウ

トランペット奏者の「クライド・マッコイ」は、1920年代後半にトランペットのミュートを使ったワウ・ワウサウンドを作り出しました。

1967年にはイギリスの楽器メーカー「Vox」が彼の名前を冠した「クライド・マッコイ・ワウ・ペダルV847」を発売します。初期のバージョンでは、ボトム・パネルに彼の署名付きの肖像画(Picture)があり、「ピクチャー・ワウ」との愛称があるほど特に珍重されています。

クライドの名前はプロモーションのために使用され、クライドはペダルの使用や開発とは何の関係もなかったようですが、「クライド・マッコイ」といえば、良質なワウワウペダルの代名詞のようになっています。

有名な使用者|ジミヘン、クラプトンが“弾きこなした道具”

当時のV847の有名な使用者としては、ジミ・ヘンドリクス、エリック・クラプトンが有名です。

ジミのV847を使用する動画は「Jimi Plays Berkeley」においてのリハーサル風景で見ることができます。

エリック・クラプトンにおいては「ホワイト・ルーム」

超ベタな選曲ですが、フェイザーの様にリズミックに中低域辺りで踏んでオルガンの様な音を演出したかと思えば、曲の盛り上がりと共に叫ばせることも忘れません。

発売間もないV847を22歳のクラプトンがフレーズごとに踏み方を変え、完全に弾きこなしているのには改めて驚きます。

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まえけんビーバーのワウ遍歴|VOXで十分と思ってたのに…

私はギターを始めたころからジミヘンやクラプトンが好きでしたので、ワウ・ペダルは欲しいエフェクターでした。

最初に買ったのは

・JimDunlop社のジミヘンワウ

・Voxのワウペダル(復刻)

どちらも随分役に立ってくれたワウでした。

発売当時の時代背景(1990年代)

私が20代の頃のポップミュージックはレニー・クラビッツやレッドホットチリペッパーズ、らの登場で60年代、70年代へ回帰するソウル、ファンク、それらに影響を受けたロックが流行していました。80年代の反動かのようにヴィンテージサウンドに傾倒した音は古い名アンプ、ギター、エフェクターで鳴らされていました。

そんな中、楽器メーカー各社からオリジナリティあふれるワウ・ペダルが発売され「ワウ群雄割拠」ともいうべき時代を迎えます。

・ON/OFFが楽ちんでハイパーな効きのMORLEY BAD HORSIE

・ROGER MAYER VisionWah

・Boss PW-10(モデリング技術で名機を再現)

私の中では「ワウ・ペダルはVOXで充分」と考えて、あえてワウを探していなかったある日、勤務する楽器店に営業の方があるワウ・ペダルを持ってこられたので、早速試奏させてもらいました。

そのワウ・ペダルと比較すると、今まで気に入って使っていたVOXワウが薄い膜で覆われているような音であるのに比べ、そのワウ・ペダルはワウの掛かった音が手に触れるぐらい近く感じられる音でした。ワウ音の輪郭が、良く研がれたナイフの刃先のような美しさです。

独創的な音ではないのですが、伝統的なワウの王道サウンドから徹底的に雑味を削ぎ落した洗練された音でした。

デザインと存在感|白ボディに「CLYDE」ステンシル

そのワウ・ペダルこそがこのFulltone(フルトーン)社Clyde Wah(クライドワウ)でした。

鉄の板を曲げて作られた角ばったボディーにまっ白のペイント、軍用の機器にスプレーでステンシルされたような「CLYDE」ロゴ。

他社の定番ワウ・ペダルのボディーが鋳物(金属をとかして鋳型に流し込んで作られた器)で黒色なので比較すると、とにかく独特の存在感です。

「今までの定番品とは全く違う」ということをより明確に打ち出したかった「マイク・フラー」さんの気概が感じられます。

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当時の価格と内部トリム|高い。でも音を出すと納得するやつ

価格も「定番品と全く違う」¥69,800税別であったと思います。

回路のシンプルさと反比例するのその価格設定に、音を出す前は「なんじゃそりゃ」という気持ちでしたが、音を出してしまった後はなんとなく納得してしまいました。

また裏ブタを外した中の基盤に自分好みに調整するツマミがあるらしく、それを含めてワクワクさせるワウペダルでした。

裏ブタを開けたところ、、、


マイク・フラーさんのサインとシリアルNO.2554と共に例のツマミがあります。効果はパラメトリック・イコライザーにおけるQと思われ、強調する量を変えられます。

矢印↓はマイクフラーさんがチェックしながら一番推奨位置につけてくれているそうなので、まじめにその位置を守っていましたが、今はもう少し突っ込んだ位置に変えています。

ワウの中の写真

このツマミの位置ではクリーンサウンドの時には効きすぎてしまうのですが、クランチサウンドが主の最近はこの位置くらいがちょうど良いようです。

因みにこのつまみを写真の位置以上にすると、ペダルを後ろへ戻した際、スピーカーを飛ばしてしまいそうです。

結局そう時間もたたない内に、その営業の方も私もクライドワウの音に魅せられ、クライドワウオーナーになってしまいました。

ジミヘンワウ、VOXワウ、と続いたワウ遍歴でしたが、これにてワウ探しの旅は終わりました。

高価でも売れたクライドワウ

それからというもの、ワウ・ペダルを買いたいという楽器店のお客さんにはどんな予算の人にも一応比較対象としてクライドワウで音を出してもらいました。

店長と私で10台くらいは買ってもらったように思います。

予算オーバーのとても高い買い物をさせてしまったお客さんもおられたと思いますが、今でも気に入って使ってくれていれば、安い買い物であったと思います。

ワウの使い方3選|「踏む」じゃなく「演奏に組み込む」

ところで今回のエッセイを書くにあたって、ワウ・ペダルについて言及しているサイトをいくつか見てみたのですが、その使い方について掘り下げているサイトが少ないように感じましたので少し書いてみることにしました。

1)リズムに合わせて踏む(最も王道)

一番オーソドックスといえるプレイです。前出の「White Room」のバッキングでも聞けますが、イントロでは名手ウルフルケイスケさんとストラト、Fender系アンプ、ワウ・ペダルの4身一体のピュアなサウンドが聞けます。

繊細なクラプトンとは違って、その名の通りガッツあるサウンドが素晴らしいです。

ウルフルズ / ガッツだぜ!!

2)フレーズに合わせて踏む(感情表現の武器)

フレーズや曲の展開にわ合わせて開き具合を調整し、ここぞというときに踏み込むことで感情を表現することが出来ます。

口をパクパクさせるもよし、ネックをオーディエンスへ突き出すもよし、

アクションとシンクロさせることで効果は倍増します。

The Jimi Hendrix Experience – Voodoo Child (Slight Return) (Live In Maui, 1970)

私の若き頃の演奏はこちら↓因みにこのころはまだ「VOX(復刻)」でした。

Blues – Che Guerrilla @チキンジョージ(2001/7/1) 

3)止めワウ(EQ的に固定して使う)

クイーンのブライアン・メイは中域を強調した一つの音色として、曲に取り入れました。

余談ですが、クイーンの前身のバンド「スマイル」ではジミのカバーもやっていたそうです。

ジミがイギリスでデビューしたことが、当時のイギリスの若者に与えた影響は計り知れないものがあったと思われます。

また元ポリスのスティングは15歳の時にジミのライブを見て衝撃を受け、ライブが終わったその足でレコード店に向かい、「ヘイ・ジョー」のシングルを買ったそうです。

私は意図的にフィードバック奏法(スピーカーから出ている大きなギターの音が直接ギターの弦に当たることにより再度弦の揺れを引き起こし、音が減衰せずに無限に伸びる奏法)をするために使っています。

フィードバック奏法とはそもそも偶発的に起きた現象をジェフ・ベックが音楽に取り入れたことがはじまりとされる(諸説あり)奏法なので、どの弦のどのフレットで起きるかをコントロールしにくいのですが、アンプから出る音量と歪みをフィードバックする寸前に設定しておき、ここぞというときにワウをONにすることでフィードバックが出易い状態になります。

ペダルの位置でフィードバックする弦やフレットを調節できるので、とても実践的かつ気持ちいいです。フィードバックを得るために何らかの歪みを足す方法もありますが、その後のソロやリフの音色に大きく影響が出てしまいますし、どの弦のどのフレットでフィードバックするかはワウ・ペダルを使う方法と比べるとコントロールしにくいです。

以上拙い説明でしたが、これらをヒントに、ご自宅のワウ・ペダルの活躍する場が増えるなら本望です。

耐久性|20年級でも壊れないのが地味に最強

あとクライドワウについて、特筆したいのはその耐久性です。

もう作られてから20年近く経とうというのに、全く壊れません。

ワウ・ペダルの泣き所のポットはガリ一つ出たことがありません。

ポットの写真


長く置きっぱなしにしていますと、ON/OFFスイッチが機嫌が悪くなったりはありますが、クライドワウ以前に所有していたワウ・ペダルのように、足をのせる部分のゴムが剥がれるようなことは全くありません。

不必要と思われるほど、強靭な部品や接着剤を選定しているからこその耐久性であり、多くのファンを得ている秘密かもしれません。

まとめ|Clyde Wahは「王道ワウを一生モノにしたい人」に刺さる

Fulltone Clyde Wahは、ワウの王道サウンドを磨き上げた、定番の最終形みたいなペダルです。
・バッキングでも濁りにくい
・踏み幅が気持ちいい
・耐久性が高い
この3点が揃うと、ワウは“たまに使うネタ”じゃなく“武器”になります。

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MXR Phase 90 徹底レビュー|フェイザーの仕組み・使い方・名曲の音に近づくセッティング

MXR Phase 90 レビュー

MXR Phase 90は、フェイザー系エフェクターの“基準”になった定番ペダルです。
たった1ノブ(SPEED)で「グワングワン」と揺れる、あの“水中サウンド”を作れるのが最大の魅力。
ファンク、ロック、ブルース、キーボードまで、ジャンルを超えて今も現役です。

MXRとは?|“使いやすさ”を標準化したエフェクターメーカー

1972年創業、共同設立者のTerry SherwoodとKeith BarrはニューヨークのロチェスターにあるRush-Henrietta高校で出会い、オーディオ修理事業であるAudio Servicesを立ち上げ、ステレオやその他の音楽機器を修理を始めました。

この経験がMXRを形成する基礎となり、独自のエフェクトペダルのデザイン、Phase90を作成し、すぐにDistortion+、Dynacomp、Blue Boxの順で産み出しました。

1987年、MXRブランドはジム・ダンロップ社に買収され、Phase90やDyna CompなどのオリジナルのMXRクラシックのペダル・ラインはもちろん、現在ではCarbon CopyやFullbore Metalなどの最新のペダルを製造・販売を続けています。(英wikiより)

音がすばらしいのは皆さんが認めるところですが、基本モデルのケースを同じサイズにしたことや、種類ごとに本体の色をカラーリングして見分けやすいようにしたことが、、

●ユーザーとしては、安価で手に入れやすく、ステージ上で認識しやすく、運搬しやすい。

●メーカーとしては、利益を確保しやすい

という、エフェクター界のFenderとも言えるイノベーションを起こしたメーカーです。

その後、シリーズを通して同じケースであることや、歪み系は「黄色」というところは、我らが日本のBossにも引き継がれています。

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Phase 90で何ができる?|フェイザー=“ロータリー風の揺れ”を箱で作る

ところで今回の主役のPhase90は、フェイザーと呼ばれるエフェクターの最初期のモデルのひとつです。

フェイザーはONにすると「グワングワン」と音が揺れ、揺れのスピードをツマミの設定で速くしたり遅くしたりできます。

有名なハモンドオルガンの揺れを作る要素、「ロータリースピーカー」の効果を簡単に得られます。

「ロータリースピーカー」とは?

スピーカー自体を垂直の柱を軸にしてモーターに連結し、その回転、停止、回転スピードをプレイヤーが操作できるようになっている「アンプ付きスピーカー」

Hammond社で作られるオルガンの再生装置として作られました。

スピーカーの横に座っているオルガンプレイヤーの耳には、必然的にスピーカーがむこうを向いているときに鳴った音とこちら側に向いている時に鳴った音を同時に連続的に耳にします。

音は比較的伝わるのが遅い媒体なので、それだけの違いで、微妙にずれた音が重なって聞こえることになります。

再生箇所が移動していることにより、ドップラー効果も加わり、揺れに独特の深みが得られます。

実際どう使われてる?|“でかいロータリー”の代わりに普及した理由

「ロータリースピーカー」はビートルズの名曲の中では、ギターにも使われています。

Beatles「Something」

では左chのジョージハリスンのギターに柔らかい包み込むようなサウンドを聞くことが出来ます。右chのポールのベースがすご過ぎて耳を奪われますが、、、

しかしながら、でかい・重い・デリケートな「ロータリースピーカー」は潤沢な資金で音楽活動する当時のビートルズは気軽に使えたでしょうが、一般のミュージシャンではそうはいきません。

同様の効果が得られるエフェクター、Shinei社(現KORGの前身) Uni-vibeは登場していたものの、よりコンパクトで9V電池駆動可能のPhase90は爆発的に普及し、キーボーディストにも愛好者が広がりました。

現在でもキーボードの上に直に置かれているPhase90をよく見かけます。デジタル機器の内臓フェイザーではなく、アナログのフェイザーを外付けしたい気持ちはよくわかります。

Phase 90の原理|音を“ほんの少しズラして”揺れを作る

ではクルクル回るスピーカーから出る音をどうやってこの小さい箱で真似られたのでしょうか?

音は一種の波です。縦軸を振幅、横軸を時間とするグラフで音をあらわすと、どのような音も波のような形になります。

波の形が音の特徴をあらわし、波の間隔が狭くなると音程は高くなり、間隔が広くなると音程は低くなります。

その間隔が1秒に何回行われるかを数値化すると周波数となります。一秒に440回なら440hzとなり、音階はラ(A4)となります。

そして音の高低を問わず「上がって下がってもとの位置に戻る」波の1周期を360°と呼び、Phase「90」はその「ずらし度」を表しているそうです。厳密には音の高低によって波の1周期の長さが違うので、弾く音によっては90°でないのですが、姉妹機種のPhase45、Phase100も同様の意味の様です。

「ロータリースピーカー」においては、回転するスピーカーが物理的にそのずれを作り出すのに対して、「Phase90」では電気的に作り出しました。

専門的なことは私も詳しくないのですが、「ほんの少しだけ、音をずらして発生させることにより揺れを作り出す効果」とすれば分かって頂きやすいでしょうか。

ヴァン・ヘイレンも愛用?|著名ギタリストの使用例

有名なユーザーは、Eddie Van Hallenですが、70年代ファンクやロックに携わったミュージシャンならその全員が使ったことがあるのではないでしょうか。

芯があってクリアでやわらかいアナログサウンドは、どのスピード設定でも使えますし私自身、PHASE90かけっぱなしでリズムもリードも弾いています。

私とPhase 90|ジミヘンの“あの揺れ”が欲しくて

20代の頃でした。

大好きなジミヘンの曲をライブのレパートリーに必ず入れていた私の悩みの種は

Machine Gun (Live At Fillmore East, 1970 / 50th Anniversary)

Villanova Junction (Live at The Woodstock Music & Art Fair, August 18, 1969)

をそれっぽい音で弾けないことでした。

何らかのエフェクターが掛かっていることはわかるのですが、何かまではわかりません。

高校3年生の頃にはギターを辞めようかという友人がいて、辞めるのだったらと、高価なマルチエフェクターを借りて一通りエフェクターの音は知っていたつもりだったので、余計に何でこんな音がするのかわかりませんでした。

ところが当時勤務していた楽器店で、中古楽器を手入れ中に発見してしまったのがまさにこのPhase90でした。

音が出るかチェックするだけの「作業」だったのですが、とにかくクリーンでも、歪ましてもあの「水中サウンド」になるもので、ありとあらゆるアンプや歪みと繋げて延々遊んでしまいました。

おすすめのつなぎ方(現場的な好み)

特にヴァンヘイレンがそうであったように、センドリターンに挟むというようなこまっしゃくれたことはせず、マーシャル等の歪みの前に繋ぐことでより自分好みの音になりました。

他の空間系とは一線を画すウォームサウンドはどんなジャンルの音楽にも使えると思います。

まとめ|Phase 90は「揺れ」を“音楽にする”最短ルート

MXR Phase 90は、シンプルなのに音楽的。

1ノブで、ロータリー風の揺れから“水中サウンド”まで幅広く作れます。
かけっぱでも成立する芯のあるアナログ感は、今も愛される理由そのもの。

「揺れを足したい」じゃなく、“揺れを演奏に混ぜたい”人に刺さる一台です。

関連リンク:

🎶 アーティストページ:まえけんビーバーの音楽活動

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Fulltone Octafuzz 徹底レビュー|オクターブファズの仕組み・使い方・ジミヘン系サウンドの作り方

Fulltone Octafuzz(オクタファズ)

Fulltone Octafuzz(オクタファズ)は、ただのファズじゃありません。
1オクターブ上の倍音が混ざり、ギターが“発振するシンセ”みたいに暴れ出す——あの伝説系サウンドの入口です。
ただしクセも強い。だからこそ面白い。この記事は「音楽始めたて」でも分かるように、専門用語を噛み砕きつつ、 実戦で使えるコツまでまとめます。

そもそもエフェクターとは?(超ざっくり)

大きな意味においては英語の”effect”「効果」に”or”がついて「効果を与えるもの」という意味ですが、特に現代音楽業界では、「音に何らかの効果を与える機械」を指していることが多いようです。

一言にエフェクターと言っても全世界にかなりの種類があり、レコーディングスタジオで用いられるエフェクター、ライブステージで用いられるエフェクター、他ヴォーカル専用やエレキベース専用など様々なエフェクターが存在します。

Fulltone Octafuzzの概要(何のペダル?)

  • エレキギター用歪みエフェクター
  • 9V電源 or 外部電源で駆動
  • フットペダルタイプの形状(使用者であるギタリストが立って使用することが多いことから、エフェクトのon/offを足で踏むことにより切り替わるスイッチがついている)
  • 足で踏んでもビクともしない堅牢性

シンプルな回路が生み出す繊細さ、が現在でも愛されている理由です。

ビンテージエフェクター 価値の増大

音楽・楽器業界では、エフェクターに限らず古き良き「名機」というのは人気が高く、所有すること自体がステータスと言われています。
また出音にオリジナリティーがあり、現存数が少ないモデルや製造中止のモデル、同じモデルでも評価の高い製造時期のモデルは高値で取引されています。

ところがエフェクターのように、古いものでは1960年以前に製造されたモデルを、新品当時と同じようにツアーやレコーディングに使い続けるには、いろいろと問題が出ることが多くなります。博物館入り級のモデルは盗難の可能性も否定できません。

そのジレンマを解決すべく、アメリカで急成長を遂げたのが、エフェクターメーカーのフルトーンです。

Fulltoneとは?|マイク・フラーの“現場発想”

アメリカ西海岸のマイク・フラーというビンテージ楽器のコレクター・研究家がごく身近のミュージシャンのためにハンドメイドでエフェクターを製作していたことが始まりのようです。

最初は自身のヴィンテージエフェクターコレクションをもとに、それらのレプリカを作り始め、徐々に信頼を得ていったと思われます。その特徴は、ミュージシャンからの要望を取り入れつつ、出音のクオリティーの維持、使いやすさ、耐久性・メンテナンス性の高さ、を高次元で組み合わせたものと言えるでしょうか。

私が購入した当時の取扱説明書にはフルトーンユーザーが列挙されており、バンドではザ・ローリングストーンズ、ザ・ブラッククロウズ、オアシス、プライマス、個人ではルー・リード、レニー・クラビッツ、カーク・ハメット(メタリカ)、タイ・テイバー(キングスX)など、音にうるさい人がずらり。
世界中のプロフェッショナルに使われ、又信頼されているのが分かります。

そのフルトーンで最初に作られたモデルがこのオクタファズです。

Octafuzzの元ネタ|伝説の“Octavia”系サウンド

このオクタファズはタイコブレア社の”Octavia”をもとに作られました。

注釈:オリジナルは電子エンジニア、ロジャー・メイヤー (Roger Mayer)により創作された。インプットシグナルの音程を1オクターブ上げて原音とミックスし、ディストーションをかけアウトプットシグナルを生成するエフェクト。
その使用者として有名なジミヘンドリクスがツアー中に故障した本器を修理に持ち込んだ際、コピーされ、製品化されたものが、タイコブレア社の”Octavia”という説があります。

マイク・フラーが最初にこのモデルを選んだ理由は、当時すでに”Octavia”が「名機」として認識され入手困難となり、価格も高騰していたこともあるでしょうが、マイク・フラー自身やマイク・フラーの身近なギタリスト達が”Octavia”が持つ唯一無二のサウンドをシンプルに好きだったのでは?と私は考えています。

なぜオクターブファズは“ジミヘン”と結びつくのか

それは今も根強いジミ・ヘンドリクス(以後ジミヘンと表記)の人気が大きく影響してると思われます。

2011年ローリングストーン誌のギタリスト人気投票では、死後40年以上経てジミヘンが人気一位を獲得したことがそれを証明しています。

彼が名声を得るきっかけとなったシングル”Purple Haze”のギターソロではこの”Octavia”が効果的に使用されており、その後のアルバムやライブステージで好んで使用されています。

後のギタリストではスティヴィー・レイ・ヴォーンや後に紹介しますジョン・フルシアンテ等、ジミヘンに影響を受けたギタリストたちによりあらゆる場面で使用されていきます。

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Octafuzzの音の特徴|シンセっぽい“発振感”

ギターの音を強力に増幅させ、特に高音の倍音を強烈に強調することにより、アナログシンセをフィルターで発振させたようなフリーキーなサウンドになり、一般的な歪み系とは全く違うサウンドです。

特に前述の「特に高音の倍音を強烈に強調する」サウンドは単音で弾く際には圧倒的な存在感を与えてくれ、やみつきになることなること請け合いです。

しかし、複数弦で弾くとギターの音に無限の倍音を追加してしまう為、何を弾いているかわからなくなってしまうという諸刃の剣的側面もあります。

実際、私のオクタファズをアメリカ出張のついでに買ってきてくれた方は「先に試し弾きさせてもらったんだけど、良さがサッパリわからなかった」との感想でした。

実際の音|“あの方向性”を知ると急に理解できる

近代3大ギタリストに数えられるジョン・フルシアンテ(レッドホットチリペッパーズ)John Frusciante(RHCP)のダークでハイテンションなソロが2:28頃から始まります。

特にソロのエンディングは、ジョンがクォーターチョーキングをしながらフィードバックさせ、スタジオ内で快感に打ち震えている様子が目に見えるようです。

因みにこのギターサウンドは、”octavia”以外の使用機材の、恐らくマーシャル1959、ファズフェイス系の歪み、途中からはワウペダル、の効果も大きく影響していますので、ご自身で再現するとしても”octavia”やオクタファズだけではこの音になりませんのでご承知ください。

Maeken Beaver’s OctaFuzz Sound

コントロールと使い方|2ノブだからこそ迷わない

  • VOLUME(音量)
  • BOOST(歪み/飽和感)

2コントロールです。

おすすめの考え方(実戦向け)

どのツマミ位置でもOKですが、
コードを中心に弾く場合、”boost”を上げ過ぎると何を弾いているかわからなくなるので注意しましょう。

私がこのペダルを踏むときは、

音にパンチを与えたい時です。

加えて3音までのコードも弾きたいので、”boost”を抑えつつ、”volume”を突き気味に設定し、後段のアンプもしくはエフェクターをブーストしています。

注意:電源の極性が逆

外部電源入力は通常の9Vですが、センターが”プラス”で通常と逆です。通常のアダプターを使う場合、+と-を入れ替える変換ケーブルを使いましょう。

背面の字が上下逆、演奏者が立ったまま覗き込んだ際に読み易く書かれているのがおしゃれエフェクターの後ろの写真

関連リンク:

🎶 アーティストページ:まえけんビーバーの音楽活動

🎤 講師紹介ページ:まえけんビーバーの音楽遍歴

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