G2D Custom Overdrive 徹底レビュー|100台以上試して辿り着いた理想の歪み


2018年6月13日。
写真に写るのは、ニュージーランドのハンドメイド・エフェクターメーカー
G2D社の名機「Custom Overdrive」。

私がこれまで100種類以上の歪み系エフェクターを試してきた中で、
最終的に“これだ”と感じた、数少ないオーバードライブです。

G2D Custom Overdriveとは?

G2D Custom Overdriveは、
ニュージーランド発のハンドメイド・オーバードライブペダル。

同社の製品は
Richie Sambora(Bon Jovi)
John Mayer
Andy Summers(The Police)

といった、音にシビアなギタリストにも使用されています。

派手さはありませんが、
ピッキングのニュアンス・ギターの鳴り・アンプのキャラクター
それらを壊さず、前に押し出してくれる歪みです。

原点|最初の歪みは Boss SD-2

私が初めて買った歪み系ペダルは、Boss SD-2です。

FS-5Lフットスイッチを使い、

  • バイパス
  • CH1(クランチ)
  • CH2(リード)

を足元で切り替えられる構成にしていました。

クランチとリードで
Tone(音質)を独立して設定できる設計は、当時としては非常に優秀。

ギター兼ボーカルという立場上、
演奏中にギター側のボリュームやトーンを細かく触る余裕がなく、
足元だけで音色を完結できることは大きな武器でした。

また多機能なのにコンパクトサイズ、電池駆動可というのも大きなメリットでした。

アンプ思想の転換|JC-120前提の音作りへ

その後、

  • Marshall社の50wアンプ1987
  • VOX社AC30

等の比較的手ごろなオール真空管式アンプの購入を検討しました。

しかし、

  • 重い
  • 振動に弱い
  • 高価
  • ライブ以外で出番が少ない

という理由から断念しました。

代わりに選んだのが、

Roland JC-120を“基準アンプ”にする

という考え方でした。

多くのライブハウス・スタジオに常設され、
耐久性が高く、個体差が極端に少ない。
どこでも再現できる音作りを目指すなら、極めて合理的です。

Hughes & Kettner Tube Factorとの比較

JC-120前提の音作りで一時期活躍したのが
Hughes & Kettner Tube Factor

  • 本物の真空管(12AX7)を備えたウォームサウンド、
  • on/offとFACTOR1(中歪み)/2(強歪み)の組み合わせで3種の音
  • Voicingツマミで中音域のコントロールを自在に変化
  • 出音は素直
  • ノイズも少ない

と、いいこと尽くめでしたが、前出のBoss SD-2と比べますと

  • でかい
  • 重い
  • 専用電源サプライが必要

とわずらわしいことも多く、何かいいエフェクターが無いかと探しておりました。

出会い|G2D Custom Overdrive


そんな時出会ったのが今回の主役、

G2D社のCUSTOM OVERDRIVE

必要な要素をすべて満たしつつ、

  • コンパクト
  • 堅牢
  • 音が太いのに抜ける

という理想的なバランスでした。

各コントロールと特徴をご説明します。

VOLUME

…ON/OFFとの音量バランスを調整します。

TONE

…通常のTONEツマミが高域の量を増減することにより音の明暗を調整するのに対して、中低域の量を増減することにより音の存在感を調整します。

ツマミを上げていくと、中低域がクリーンブーストされる感じが本機の大きな特徴でもあり、小さめのコンボアンプでも低域の安定したサウンドを簡単に得られます。

単にアンプのBASSツマミを上げるのとは違う独自のノウハウがあるように感じます。

ほとんどのエレキギターにはTONEツマミがあり、それを絞ることで高域のカットは出来ますし、ほとんどの使用状況において本機の後段にアンプやプリアンプが存在することを考えると、通常のTONEツマミなら存在意義が無いと言えるかも知れません。


SOLO

…SOLOチャンネル時の音量の増加量の調整、一番左に回し切ってBlues/SOLOを切り替えても音量変わらず、右へ回すと、歪みは変わらずに音量だけが上がります。

ギターソロ時、

後段のアンプ・プリアンプがクリーンなら、音量を上げて前へ出る音づくり

後段のアンプ・プリアンプがクランチなら、歪みを生み出す音づくり

と思われます。

DRIVE

…両チャンネル共に作用する歪み量の調整

そもそも私の理想のサウンドを問われると一言では表現しにくいですが、

クリーンサウンドにおいては、少しコンプがかった暖かくて粘っこい真空管サウンド。例えるなら、

The Jimi Hendrix Experience – Castles Made of Sand (Official Audio)

クランチ(中歪み)サウンドにおいては、

The Jon Spencer Blues Explosion – Calvin

リードサウンド(強歪み)においては、ジミヘン「Voodoo Chile」のメインリフはもちろんのこと、その継承者プリンスの「Bat Dance」のイントロやギターソロは美しさと迫力と驚きを兼ね備えた稀有なギターサウンドといえるでしょう。

Prince – Batdance (Official Music Video)

両曲ともMarshall系真空管アンプとギター自体を構成する木の鳴り、その演奏者の手やピッキングの手触りが伝わってくるようです。
ではそれに対して私はどんな音を出しているかと申しますと、、、

Can’t Stand It|まえけんビーバー × 坂野雄亮(Key) × 梅本浩亘(Dr) [Live @ 神戸PADOMA]

ギター:ストラトキャスター、G2D/Bluesチャンネル、アンプ / Vibro-King Volume3.5


いかがですか?

伸びが合ってローノイズ、ピッキングアップの際のジャキっとした感じもありながら、もう一押しでフィードバックも出るという私的に大好きなサウンドです。


2005年に出演した加納町4丁目の音屋の音響のIさんには「うちのJC-120で今までで一番いい音が出ました」と最大級の賛辞を頂き、とても嬉しかったことを思い出します。

現在はアンプがFender Vibro-kingなので人によっては「ケンタウルス系」や「TS-9系」を勧められるのですが、今はこのセッティングで満足しています。

関連リンク:

🎶 アーティストページ:まえけんビーバーの音楽活動

🎤 講師紹介ページ:まえけんビーバーの音楽遍歴

📅 ライブ・イベント出演予定

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